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神村 さんの日記

 
2017
10月 9
(月)
16:12
荘厳の調べ 声明(しょうみょう)
本文

 先日国立劇場で以前から関心があった「声明(しょうみょう)」を鑑賞した。

 

 声明は古代インドの学問領域である五明の一つで、552年の仏教伝来に伴って日本にも伝えられたといわれている。今回は天台宗と真言宗豊山派の僧侶約40名による声明と、十二音会、江戸神楽による舞楽とを一体化した「舞楽法会」として開催された。

 

 声明は752年奈良東大寺大仏の開眼法要として他の音楽演奏とともに大々的に行われたという記録があるが、大きく発展したのは平安時代で1077年白河天皇によって建立された京都法勝寺で四箇法要として確立された。

 

 法勝寺はその後の戦乱で廃絶し近代では明治時代の廃仏毀釈の影響等もあり声明は消えかけていたが、各宗派で伝承の取り組みが続けられている。国立劇場でもその復活を後押しして毎年開催している。

 今回の声明も法勝寺の供養次第をもとにした舞楽法会として行われた。

 

 声明は通常の読経と違って旋律を付けたものでいわば声楽といえる。40名の僧侶による低音の声楽は厳かに会場全体に響き渡った。今回「荘厳の調べ」と銘打って開催されたが千年の時を奏でる雅楽の音色と相まって、その名の通りまさに迫力のある荘厳な舞楽法会だった。ちなみに「荘厳(しょうごん)」はもともと仏教用語で仏像や仏国土を美しく飾ることを言う。

 

 四箇法要は「唄」「散華」「梵音」「錫杖」の4種から構成されている。そのうちのひとつ「散華(さんげ)」は歩いて花を撒き散らしながら声明を唱えるもので、花を撒くことは仏を讃え供養するという意味がある。そういえば当時は散華だとはわからなかったが、長野県善光寺の落慶法要の時一度見たことを思い出した。

 

 同じ読みだがこちらの「懺悔(さんげ)」は仏の前で罪を告白し悔い改めることを言う。そしてキリスト教で行われる懺悔(ざんげと発音)も同じ意味で使われている。また、前から不思議な呼び方だなと思っていたが、毎年1月肘折温泉で行われる「さんげさんげ」もここからきているらしい。出羽三山などの山岳修験者も「さんげさんげ六根清浄」と唱えながら山を登る。

 

 いずれも仏教の「さんげ」から派生したものだが、それぞれ独自に発展し宗教宗派を超えて定着していったのは不思議で興味深い。

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